散骨が増加する背景と条例や法整備

  • 日本の散骨とブータンやインドとの違い

    • 散骨は、日本国内では昭和23年に制定された墓地、埋葬等に関する法律の第4条や感染症法第30条、刑法第190条死体遺棄罪、第191条墳墓発掘遺体遺棄罪などにより法律上グレーゾーンとされていますが、法務省も厚生労働省も葬送を目的に節度を持って行う限り違法かつ処罰対象外の見解を示し、現在では国内外で実施されています。



      現代の日本では、葬儀後に火葬し墓地へ埋葬する葬送方法が一般的ですが、仏教が誕生したインドでは火葬後に母なるガンジス川に遺骨を流し、チベット仏教を継承するブータンでも火葬後に川に遺骨を流しています。
      仏教には、墓を作る教義が無く実際に墓を作らない仏教国の方が多く、現代の日本の葬送方法は悪い方に独自進化してしまった日本の仏教の影響が強いと言えます。



      実際に日本国内でも、墓を作って来たのは皇室や貴族、大名、豪商など一部の富裕層だけで、一般庶民は風葬や鳥葬などで葬られ墓地に埋葬されるのは近代になってからです。

      その為、日本の葬送方法の変遷や世界有数の無宗教国家である事を前提とし、現代日本の抱える狭小国土と人口集中による墓地不足や墓地の高騰、墓の後継者不足、国民の仏教離れなどの問題を鑑みると散骨は、日本の現状に最も適した葬送方法とも言えます。


      現在では、規制の多い内陸や河川を避けて外洋への散骨だけで無く、他業者と差別化を図る為にバルーンやロケットによる宇宙葬や月面葬などの奇抜な散骨を行っている業者も存在します。